すみれ談話室

宝塚歌劇団への “パッション” をひたすら壁打ちするブログ。うちの贔屓は日本一。

星組『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』『VIOLETOPIA』観てきました(その1)

あけましておめでとうございます。

昨年はようやくコロナ規制も緩やかになり、宝塚的には本調子に戻っていく年・110周年に向かって盛り上がっていく年になるかと思っていましたが、色々と困難なことになってしまい本当に辛く、悲しく、大変でしたね…(文春と偏向報道・虚偽報道は絶対に許さないぞ)(トイレに行かせてもらえないからオムツしてるなんて、そんなわけないだろがアホか)

各種改善策に取り組む劇団の「スケジュール改革」にて、元日の予定だった初日の日程変更と、数公演が中止となってしまった星組公演ですが、幸いなことにスカイステージ貸切公演に当選したので観てきました。せっかくムラまで行くならとさらに一般でチケットをもぎ取ってマチソワです。

RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)

演目が発表されてからそれはそれは楽しみにしていたRRR!
あのRRRの世界を一体どう"TAKA"R"AZUKA"にしてくるのかなと観るまではドキドキでしたが、結論から言うと大傑作でした…!!!ちゃんと宝塚なのに完全にRRR…!そもそも、まずあの3時間の超大作映画を1時間半の舞台作品に、最高におもしろくまとめているのが本当に本当にすごい。貴矢先生は間違いなく天才。

物語を破綻させずにシーンやエピソードを紡いでおり、分かりやすく丁寧、かつ熱くドラマティックでエモーショナルなストーリー展開で、原作ファンも、原作未見の宝塚ファンもどちらも楽しめる素晴らしい作品だと思います❣️もちろんばっさりカットされたエピソードもたくさんありますが、あくまでもこれは「RRR × TAKA"R"AZUKA 」なので。原作のコピーでなくて良いんです。だからと言って無茶な改変やイミフなオリジナル要素などはもちろんなくて、原作リスペクトをひしひしと感じました。冒頭の口タブラにはめちゃくちゃびっくりしました。それもやるんだ????やれちゃうんだ????って。ビームこっちゃん(礼真琴)とマッリ瑠璃花夏ちゃんのインド民謡歌唱も本当にすごくて2人の歌唱技術に度肝を抜かれ、美しいハーモニーにうっとりとしました。

ビジュアルや演技をめちゃくちゃ原作に寄せてるなーってところも多々。ビームが笑ってるような困ってるような表情でコクコク頷くやつとかほんとまんまで、こっちゃんの顔にビームのモジャモジャの髭が見えましたね…(幻覚)
ラーマの表情や立ち居振る舞いなんかも原作の雰囲気バッチリでとてもセクシーでカッコよかったです。(ラーマってめちゃくちゃセクシーですよね…???)


(以下、ネタバレも大いに含みますのでご注意ください)


ビームこっちゃんとラーマありちゃん(暁千星)が最高だったのはもう言わずもがななのですが、歌いながらナートゥ踊ってたのは流石の流石に度肝を抜かれました。(抜かれてばかりのわたしの度肝よ…)
ナートゥのダンス自体は宝塚バージョンとして振り付けされたものですが、「ナートゥといえばこれ!」の原作の振りはもちろん健在、サスペンダープレイもあって最高にテンションが上がりました❤️劇場内もものすごい手拍子で大盛り上がりでした⭐️

みんな気になっていた「ゴーンド族3人組はナートゥするのか?」は「する!」でしたね〜😀そりゃ、ぴーすけ(天華えま)・かのんちゃん(天飛華音)・つんつん(稀惺かずと)に踊らせないわけないよねぇ〜。

かのんちゃんの「全っっっっっ力ナートゥ」がもう可愛すぎて可愛すぎて、わたしは笑いながら泣きました。なんかもう本当にかのんちゃんがかのんちゃんすぎて涙が出てしまった(語彙が無)。この全力ナートゥがかのんちゃんの「ジャング」なんだなって。本当に胸を打つ全力さだったんです。天飛華音さん、ほんっとこういうとこだよね!!!おそろしい子!!!最高!!!

トップコンビがビームとジェニー役なのでラブロマンス要素強めなのかな?とかって想像してたんですが、まあそんなことはなかったですね😂ジェニーは映画版より説明セリフも心情セリフも出番も多いから、めちゃくちゃ立体的で血の通った女の子になっているなと感じました。ジェニーをただのビームの添え物でなく、一人の人間として成長を丁寧に描いていて本当によかった。

本作は本当に「魅力的・カッコよくて当然」なビームとラーマ以外の登場人物をめちゃくちゃ豊かに描けているなと思いましたし、それぞれの生徒の役作りも素晴らしかった。特にジェイク。
かりんちゃん(極美慎)ジェイクは恋のライバル的な要素を膨らませて存在感出して出番増やすんかな?とか想像してたけど、まさかの強火ジェニー担、しかも同担OKタイプ(笑)。ジェニーたんのモンペだった。めちゃくちゃかりんちゃんらしい、魅力的な人物に仕上がってたなあ。最高のコメディリリーフっぷりで、出てくるたびに笑いが起きてた上にいちいちカッコいい。映画ではただのクッッッッソイヤなヤツだったのに、本作ではほんっと憎めないしジェニーの婚約者としての余裕と度量の広さといいやつっぽさを感じさせてくれて、ビームとジェニーが結ばれないのもまあ納得かなという感じになってたなと思います。

あとわたしは密かにエッタラジェンダ(ラストの曲)で原作のようにラージャマウリ監督(役)をしれっと登場させるんじゃないかなと思ってたんですが、まあそんなことはなかったですね😂(2)
みきちぐさん(美稀千種)にエッタラジェンダの時だけラージャマウリ監督役させるんじゃないかと。みんなたちもそれ一瞬頭をよぎったよね?みきちぐさんはSINGERRRで大活躍でしたね。みきちぐさんのお歌たくさん聞けて嬉しかったな〜😆

FIRRRE、WATERRR、SINGERRRの"RRR"キャストたち、めちゃくちゃすごかったですね…歌もダンスもすごい熱量と技術で、迫力に圧倒されてしまった。
3チームの RRRキャストたちのおかげで舞台表現の厚み、深みが本当に本当にすごかったし伝わってくる感情や情報量がめちゃくちゃ多い!!!表現の大洪水や〜!!!
ラーマが纏う炎が見える、ビームを動かす水のうねりが見える、炎の渦にぶつかる水の飛沫が見えるんですよ。人力CGみたいな表現、本当にたまらん。舞台の醍醐味だわ〜。布や扇の使い方も本当に素晴らしかったです。すごいアイデアだったなぁ。

そして、メインロゴにも使われているRRRの印象的なモチーフ「繋いだ手」を重ねていく演出が熱すぎる!エモすぎる…!!!
2人の出会いのシーンで"あれ"が出てきた時はめちゃくちゃ滾ったし、その後、そんな2人の手を繋ぐものが手錠になってしまった時は、なんという運命…!って胸が張り裂けそうになりました。そして再び固く繋がれる手、こんなん泣いちゃうわぁ。

マジどの場面も組子総出ってレベルで板上に人がたくさん乗ってるのに加えて、舞台を花道の隅々まで広くダイナミックに使ってるので本当に目が足りなかった…!特に鞭打ち拷問のシーンは花道上手のゴーンド3人組のお芝居も観たいし、センターにいるこっちゃんありちゃんも観たいし、民衆役のみんなのお芝居も観たくてめちゃくちゃ忙しかったし、次からは「今日はここを観るぞ!」って決めておかないといけないなと思いました。

組子みんな大活躍してて本当に素晴らしかった。全員をたくさん出すぞ!っていう愛を強く感じました…。星組って、宝塚って本当に本当に最高だなあと改めて思いました。

その他

  • ワクワクとつげきどうぶつトラックをやってないので、アクタルとゴーンド3人組が謎の巨大肉をただ運搬してるのにウケてしまう。
  • 怪我が心配すぎるので肩車は一瞬たりとも絶対にやらないでと思ってたのでナシで助かった。サンキュータカヤ。

スカステ貸切はなんとSS6列目センター通路の真横というすごい席でした💖ありがとうスカステ、一生契約する、孫の代まで契約する

ソワレは2階から。ステージ全体を俯瞰で観れてこちらもまた最高でした。110周年記念チケットで嬉しい❤️

ここまでで3000字を超えてしまったのでVIOLETOPIAについてはまた別エントリに書き連ねたいと思います。
なぜならVIOLETOPIAもまた、大傑作だからです……

今回の公演、お芝居もショーも若い世代の先生たちがこんな大傑作ブチ上げてきてて新時代の幕開けを感じました。こうやって伝統を守りつつも超絶進化をしながら110周年続いてきてるんだ。宝塚は。